FACTORING GUIDE
ファクタリングとは?2社間・3社間の違いと、個人事業主が最初に確認すること
最終更新: 2026-08-08
ファクタリングは、事業者が保有する売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却し、支払期日より前に資金を受け取る取引です。融資(借入れ)ではなく債権の売買という形式をとります。このページでは一般的な仕組みと、契約前に確認したい項目を整理します。
この記事の要点
- ファクタリング=売掛金(請求書)の売買。借入れではないため、正規の買取契約では利息ではなく「手数料」がかかる
- 2社間(利用者とファクタリング会社のみ)と3社間(売掛先も関与)で手数料相場と取引先への通知の有無が大きく異なる
- 「償還請求権なし(ノンリコース)」かどうかは契約の性質を左右する最重要項目。実質的な貸付け(偽装ファクタリング)との見分けにも関わる
一般的な仕組み
取引の基本形は「請求書(売掛債権)を売る → 手数料を差し引いた代金を受け取る → 売掛金の入金で清算する」という流れです。事業資金の調達手段として使われ、個人事業主・フリーランスを受け付ける事業者もあります。
貸金業(融資)とは法的な位置づけが異なり、真正な債権売買であれば貸金業登録は原則不要とされています。ここが後述の「偽装ファクタリング」問題の入口にもなっています。
2社間と3社間の違い
2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2者だけで完結し、売掛先(取引先)に知られずに利用できます。そのぶん回収リスクが高く、手数料は3社間より高い水準になるのが一般的です。
3社間ファクタリングは売掛先が債権譲渡を承諾する形式で、手数料は低くなる一方、取引先への通知が発生します。
- 2社間: 取引先に通知されない / 手数料は相対的に高い
- 3社間: 取引先の承諾が必要 / 手数料は相対的に低い
- どちらでも、契約書に「債権譲渡契約(売買)」であることが明記されているかを確認
契約前に確認したい項目
当区画の業者ページでは、次の項目の公式ページ上の記載有無を確認して記録しています。
- 償還請求権の有無(ノンリコースか): 売掛先が倒産した場合に利用者が買い戻す義務を負うか
- 契約形態(2社間/3社間)と債権譲渡登記の要否
- 手数料の表示方法(下限のみか、上限まで示されているか)
- 運営会社の法人名・所在地の表示
- 給与(賃金)を対象にしていないか(後述のグレー領域)
出典・参考
- 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」 ↗
- 消費者庁の関連注意喚起(後払い・現金化商法)